12月ともなれば日本各地のゲレンデは徐々にオープンしはじめ、本格的なシーズンインを迎えます。ウインタースポーツ好きにはたまらない季節の到来というわけです。
そんな私もスキー&スノボが大好きで、年間10泊分(20日間分)以上はすべりに行っていますが、私は都内在住で車を持っていないため、ゲレンデにいく時は基本的に専用のバスツアーを利用しています。
「スノボ ツアー」「スキー ツアー」で検索するとたくさん出てくるあれです。
バスツアーは自分が運転しない分、気軽でしかも安いので利用している方も多いと思いますが、これからはじめてスキー・スノボを楽しむためにバスツアーに参加する方も多いのではないでしょうか?
どちらかというと、バスツアーで宿泊する方向けですが、こちらではバスツアー歴の長い私が、スキー・スノボバスツアーに参加する際のコツを色々とご紹介していこうかなと思います。
スキー・スノボバスツアーのメリットとデメリット
まずは初心者の方向けにスノボバスツアーのメリットやデメリットを紹介しましょうか。一長一短なところもありますが、私にとってはメリットだらけですね。
スキー・スノボバスツアーのメリット
車を持っていなくても大丈夫
まず、当たり前ですが車がなくて大丈夫。持っていたとしても雪道を走る必要があるので、スタッドレスタイヤを履いていないとかなり不安になると思います。この交換作業ももちろん必要ないのでだいぶ楽です。
友達・知人に気を使わなくても済む
何度か友人や知人の車に乗せて行ってもらったことがあるんですが、運転するのは私ではないので非常に気を使いました。助手席に座っていて、さすがに寝たら申し訳ないので滑って疲れているのに寝れないんです…これぞ地獄…
バスツアーならまったく関係ないので爆睡です。
もちろん、友達同士でワイワイ行くのも楽しいですが、私的にはデメリットの方が上回っちゃったんですよね。
バスに乗っていれば良いだけ
これはとにかく楽。バスツアーの集合場所からゲレンデまで直行なので、本当にバスに乗っていれば良いだけ。運転手のナビとかする必要は一切なし。バスに乗って降りればそこはもう白銀の世界。
最近では移動時間が短い新幹線のツアーも多くなってきましたが、駅からゲレンデまでの移動が大変なので私はバスツアー派なんです。ただ、越後湯沢・かぐらあたりはほぼ駅直結なのでここだけは新幹線のツアーもおすすめですね。
とにかく料金が安い
これも大きいメリットです。とにかく料金が安い。安すぎる。私は基本宿泊のみでしか参加しませんが、1泊2日で「往復の交通費」&「滞在中のリフト代」&「朝夕のご飯」で20,000円以下の場合はざらにあります。
普通にレンタカーを借りて自分で運転して、自分で宿の手配をして、リフト券を買って、ご飯を食べて…と自分で色々やってもこれより高くなることの方が多いと思います。
もちろん、ゲレンデや宿泊する宿によって異なりますが大体こんなもんです。ただ、ビジネスホテルや普通の旅行先で泊まるようなホテル・宿と同じサービスは受けられませんので、過度の期待は禁物です。
スノボバスツアーのデメリット
マナーの悪いやつがいる
運が悪いと同じバスに1人以上というか、下手をすると1グループいる場合があります。包み隠さず言うと、ほぼ4人以上の学生グループですね。大人数になればなるほどタチが悪いです。人数が多いと貸切バスと勘違いしてしまうんでしょう。
これ自体はどうしようもないので一緒のバスになるかどうか運なのですが、なるべくそういったグループより離れた席になっていることを祈るしかありません…
自分の好きなタイミングで休憩できない
マイカーのメリットとしては、いつでも好きな時にパーキングでトイレ休憩やご飯休憩ができるということです。
バスツアーの場合は出発時間・到着時間が決まっていることもあり、途中の休憩の回数は決まっています。もちろん滞在時間もです。
帰宅時間が強制
バスツアーのスケジュールは決まっているので、帰宅時間も強制的に決められています。
ゲレンデのクローズまで時間があっても、バスツアーの帰宅時間が早ければ最後まで遊べないこともありえます。
レンタルする場合は高い
自前のマイスキー・マイボードを持っている方は持っていくことが多いと思いますが、持っていない方はゲレンデでレンタルすることになると思います。
ツアーの料金表を見たことがある方はわかると思いますが、日帰りツアーの「レンタル付き」と「レンタルなし」プランでは、料金が大きく違います。場合によっては3,000円ほど違う時があります。
「年に数回しか行かないから問題ない」「思い荷物は持ちたくないから別に良い」と理由は様々だとは思いますが、私ならモッタイナイ…と思ってしまいますね。
スキー・スノボバスツアーに参加する際に覚えておきたい7つのこと
1:集合時間は必ず守って、30分前行動を心がけるべし!
まず大前提として、バスツアーには自分たち以外にも、他にお客さんがいることを忘れてはいけません。
グループ内の誰かが遅れたら、当然バスの出発も遅れます。多分、バスの運転手も待ってくれるでしょう。でも他のお客さんには非常に迷惑です。一刻も早くゲレンデで滑りたいのですから…
なので、バスの集合場所にはトイレやコンビニに買い物に行くことを想定して出発時間の30分前集合くらいがちょうど良いです。
2:バスの席を倒す際は後ろの人に声をかけて、座席を倒しすぎるべからず
バスの席順というのは予約した時点で決まっているので、バスの入り口に張り紙があってそこに予約者の名前が書いてあるはずです。
そこで確認して自分の席に座りましょう。ちなみに最近のバスツアーでは「席を極力倒さないように協力してください」と最初だけいるツアー係の方に言われるはずです。
でもちょっとは倒したいのが正直なところ…その時は後ろの方にちゃんと声をかけて気持ち程度倒しましょう。何も言わずに倒すのは失礼な行為だと心に止めておきましょう。
3:バスの中では基本的に静かに会話すべし
バスは貸し切りではないので、大声で会話するのは基本やめましょう。普段の会話の7割くらいの声量がちょうど良いと思います。
朝から大声で会話をされると非常に不愉快なので、テンションが上がっているのはわかりますが大人な対応を取るようにしてください!
4:宿泊で行く場合の宿には過度な期待は禁物
これは宿泊で行く方の話になりますがバスツアーで泊まる宿というのは、普通の旅行で泊まるホテルや宿と同じ感覚で泊まるのは危険です。
例えば、大きなリゾートホテルの「グリーンプラザホテル白馬」「苗場プリンスホテル」「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」などは料金も周りと比べるとかなり高い方なので、それなりの良いサービスは期待できますが、格安のホテル泊まる場合は、これらと比べると痛い目に会います。
「ホテル名 口コミ」で検索した場合にトリップアドバイザーやフォートラベルの口コミを調べてみると、バスツアーで泊まれるホテルのことがボロクソに言われているんですが、正直「そんなの当たり前じゃん、何言ってんの?」と思うような口コミが多く見かけます。
もちろん、本当に質の悪い宿があるのも事実ですが、ほとんどが過大に悪く言われすぎ気がします。
考えてみてください。1泊2日すべてコミコミで16,000円だとしましょう。
ザックリですが、まずリフト券を2日分買うとして大体7,000円、バスの高速代&ガソリン代&交通費で大体5,000円、これだけで12,000円なんですよね。朝夕のご飯が1,500円円とすると残りの2,500円が宿泊費ということになります。
要するに2,500円が宿での”サービス代”となるんです。たった2,500円しかないサービス代で畳にシミがあるだの、ベットメイキングがないだの、部屋の暖房が古いだの、スタッフお態度が悪いだの言いたい放題なんですよね。そりゃそうでしょ…何を過度なサービスを期待してるの…と。
良いサービスが受けられる宿に泊りたいなら、目安として1泊2日で25,000円以上の宿しかないと思ってください。
5:宿泊先では色々と”経費”がかかる
これは、上記の宿のお話と共通するところがあるんですが、基本的にバスツアーに含まれるのは、「往復の交通費」・「リフト代」・「食事代」のみなので、滞在費は別途必要になります。
宿側は宿泊代をかなり格安で提供することになるので、宿側はその他でお金を稼ぐしかない…ということで、まず確実にロッカー代が別途かかります。
バスツアーの場合、チェックイン時間よりも前に到着することが多いので、着替えた荷物やバックを宿泊先に預ける必要があります。その際はタダで預けることができません。
また、最終日は帰りのバスまですべってから帰る方が多いと思いますが、汗を書くのでひとっ風呂入ってから帰りたいところですが、チェックアウト後の入力は別途お金が必要な場合も多いです。
こういったちょいちょいバスツアーのサイトに記載のない費用が取られることは覚えておいた方が良いです。場所にもよりますがツアー代金+1500円は見ておくべきですね。
6:宿泊先では食事のグレードアップは必ずしよう
上記で紹介しているような、ある程度大きなリゾートホテルの朝食・夕食はバイキングのところが多く、十分満足できる量と質です。
ただし、格安ホテル・宿では気をつけた方が良いです。口コミで「合宿所や刑務所のご飯だと思った」という口コミを見かけますが、これは残念ながら本当です。運が悪いとそんなレベルのご飯が出されることがあります。
運動してお腹が空いている時に、こんなご飯が出てきた時のテンションのだだ下がり具合は凄まじいものがあります(経験あり)。
宿によってはオプションで、「しゃぶしゃぶ食べ放題」「すきやき食べ放題」を追加といった食事のグレードアップがあるところもあるので、別途費用はかかますが追加することをおすすめします。
”10品のバイキング”だから大丈夫!と思うの危険で、ひどいところだとその内の4品が漬物なんてこともあるようです…
7:レンタルには保険費用が別途かかる
過去にまじかよ…と思ったことが、これ。
マイボードを持っていない人は宿とかでレンタルすることになると思うんですが、レンタル代は普通にかかりますよね。さらに任意ではありますが、1日おきに損害補償に入らせられます。
これは、レンタルした物が、すべっている最中に板が割れたり、ビンディングが壊れたり、ブーツが破れたりした場合には保証しますよって保険です。
ボロボロで古いくせに。みんな万が一が不安で加入すると思うんですが、正直納得できませんよね。これがウェアもレンタルするとなると普通にダサい20年以上前のデザインのウェアなのに追加で発生します…
この事実を知らない状態で知ると非常にショックなので、レンタルする予定の方は覚えておきましょう。
最後に
色々と文句も紹介してきましたが、私はバスツアーは非常に満足しています。
ただし、泊まる宿の情報などは事前にかなり時間をかけて調べあげ、1回の宿泊にかける予算もそこそこかけます。
バスツアーで宿泊する方に覚えておいてもらいたいのが、
”金額に比例して満足度も上がる”
まぁ当たり前といえば当たり前なんですが、本当にこれにつきます。
ただ、コスパの良い宿というのは確実にあるので、事前の情報収集が非常に重要だということを覚えておきましょう!