東京オリンピックの正式種目にもなったサーフィン。
以前からサーフィンを始めたいけれど、なかなか踏み切れなかった方も多いのではないでしょうか。
そこで、サーフィンを始めるには必ず購入しなければならないウエットスーツの選び方について
過去の経験から初心者の方にウエットスーツについて説明させていただきます。是非、参考にしてくださいね!
この記事の目次(もくじ)
ウエットスーツの種類
ウエットスーツと一言でまとめられるほど、単純ではありません。実はウエットスーツには季節や水温に合わせて、様々な種類があります。
ここではまず、ウエットスーツの種類について説明します。ご自身がサーフィンを開始する時期によって購入を検討する際の参考にしてください。
フルスーツ
主に秋~冬、春先にかけて使用するウエットスーツです。
後ほど説明しますが、ウエットスーツ自体の厚みや生地、ジッパーの有無など機能とパーツの組み合わせは無限大!
一番活躍するウエットスーツだけに価格も他のウエットスーツより高めですが、寒い時期に暖かいフルスーツは必需品です。
また、他のウエットスーツに比べて肌の露出も少ない為に、傷の防止や日焼け防止にもなるので初心者の方は必ず一着は購入を検討された方が良いウエットスーツとも言えます。
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シーガル
シーガルは上半身が半袖、下半身は長ズボンタイプのウエットスーツです。
主に気温は暑いけど、水温が冷たい初夏(関東地方ではGWぐらいから)の時期などに使用するウエットスーツです。
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理由は2点。シーガルの使用期間は非常に短い事と、天候が悪い時や風が強い時にシーガルで海にいると体温が下がり、サーフィンどころではなかった記憶があるからです。また、ウエットスーツは保管場所も大きくとるので、少ないウエットスーツでオールシーズン対応すると考えると消去法でシーガルの購入はあまりお勧めしません…
スプリング
スプリングは半袖・半ズボンタイプのウエットスーツです。
初夏から秋までの期間に使用できるウエットスーツで、ペラペラの素材で出来ているラッシュガードと比べて厚みがあるので夏の朝一で気温が冷たい時や、夕方時などもスプリングを着てサーフィンされる方が多いです。
また、ラッシュガードに比べてしっかりした素材で出来ているのでケガを防ぐ役割も担ってくれます。
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ロングスプリング
ロングスプリングはスプリングの長袖版です。
スプリングに比べて長袖が付いていますので、水温が暖かくなってくる春過ぎ(関東地方であればGW明け)から秋まで使用できるウエットスーツです。
特に日焼けが気になる女性に人気のウエットスーツ(長袖で腕の日焼けが防げる・足は水中で焼けにくい)です。
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そして、何よりも個人的にはサーファーが最も映えるウエットスーツと思います。
タッパ
タッパは上半身のみのウエットスーツで、ベストタイプ、半袖と長袖の3タイプがあります。
主に夏に使用するウエットスーツで、下半身は水着を着用します。
夏は価格も安いラッシュガードで…という方は、ぜひもう少し予算を足して頂いてタッパを購入する事をお勧めします。
理由は、ラッシュガードは日焼け防止という点では役に立ちますが、それ以外はほとんど役に立ちません。タッパはケガの防止やクラゲ対策にも効果がもあります。
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ラッシュガード
ラッシュガードは、主に日焼け防止の為に着用するものです。
一部サイトには「クラゲから身体を守る」と記載がありますが、水着と同じ素材で出来ている・また、すぐにめくれてしまうので為に厚みがないので刺される時はラッシュガードを着用していても刺されます。
長時間海に居る事になるので、初めてサーフィンをされる方は購入しても問題ありませんが
夏以外はほとんど使用しない事や仮にサーフィンを続けていった際は、ほとんど使用しなくなるので
私はラッシュガードではなく、安いタッパ等を購入する事をお勧めします。
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ウエットスーツの厚みについて
主にフルスーツが関係してくるのですが、秋や冬も快適にサーフィンをする場合はウエットスーツの厚みが重要になってきます。
初心者の方には信じてもらえないかもしれませんが、しっかりとした厚みがあるウエットスーツを用意すれば冬場も快適にサーフィンをする事だって可能です!
ここでは、ウエットスーツの厚みについて説明します。
2mmウエットスーツの使用時期と平均価格
2mmウエットスーツは最近開発されたウエットスーツです。
今まで販売されていた3mmウエットスーツや5mmウエットスーツより厚みがない分、伸びが良く動きやすいといったメリットがあります。
使用時期は初夏・秋となります。
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3mmウエットスーツの使用時期と平均価格
3mmウエットスーツはフルスーツの中でも代表的な厚みです。
動きやすさと温かさを両立したモデルと言えます。最もフルスーツの中でポピュラーな(品揃えが多い)厚みです。
使用時期は春・秋となります。
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5mmウエットスーツの使用時期と平均価格
5mmウエットスーツはフルスーツの中でも最も冬場に適したウエットスーツです。
ただ、厚みを持たせている分動きにくい・価格が高いといったデメリットもありますが
冬場の海で快適にサーフィンをする為には必需品とも言えます。
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また、それぞれの厚みをパーツ事に使用したフルスーツも多く販売されています。
例えば、よく使用する腕や足周りは3mm素材で、胴体や首回りは保温の為に5mmといった3mm✕5mmフルスーツも以前からよく販売されているウエットスーツの1つです。
皆さんは、厚みが増すほど暖かいがその分、動きが制限される・ウエットスーツの脱着に時間が掛かるといった事を購入前に思い出して頂けると失敗せず、自分の描いていたウエットスーツを購入できるかと思います。
ウエットスーツの素材について
ウエットスーツを語る上で外せないのが、ウエットスーツの素材です。
この素材を良く考えないで購入すると私の様に失敗しますよ(笑)!
ここではウエットスーツの素材(表面)について、2種類の素材を説明します。
ラバー素材
表面がラバー素材、つまりゴムになっているウエットスーツの事をラバーと呼びます。
ラバー素材のウエットスーツのメリットは何といっても熱がウエットスーツ外に逃げないので暖かく、雨・風の影響も受けにくい点が挙げられます。
逆にデメリットとしては、ラバー素材は塩に弱く使用期間が長ければ長いほど縮む傾向がみられる点と・後ほど説明するジャージ素材に比べて料金が高い事もデメリットとして挙げられます。
ジャージ素材
ジャージ素材は、ニット地が表面に加工されているウエットスーツです。
ラバー素材と異なり、軽い素材で作られている反面、ラバー素材のように水や風の浸透を防ぐ作りにはなっていません。
ジャージ素材のメリットは軽い素材で作られているので、伸ばしやすく脱着も容易です。
また、ラバー素材と比較して海水による劣化が少ないので、大きく縮んだりする事もありません。
逆にジャージ素材のデメリットは、やはり水や風の浸透があるという事で
大雨や風が強い日などは急激に体温が奪われてしまうという事が挙げられます。
ウエットスーツの買い方
ウエットスーツの種類や素材について説明した後は、いよいよ買い方についてです。
ウエットスーツの購入方法は大きく分けて2種類あり、「吊るし」と「オーダー」があります。
今回はそれぞれの特徴について紹介します。
吊るしとオーダーについて
一般的に「吊るし」と呼ばれるウエットスーツはサイズが「S」「M」「L」と一定のサイズで作られたウエットスーツの事を指します。
逆に「オーダー」は購入者の寸法を採寸してからウエットスーツを作成します。
もし、金銭的に余裕があるのなら間違いなく「オーダー」を選択すべきです。
理由は、体に合ったウエットスーツを購入すると体とウエットスーツが擦れたり、伸ばす動作が難しくなったりします。
ただ、金額的にも通常の「吊るし」の状態から30,000円以上高くなるケースがありますので
そこはお財布と相談です…。
サーフショップと量販店について
アマチュア・プロサーファーが経営するサーフショップと量販店ですが、それぞれに一長一短があります。
一般的にサーフショップは量販店と比べて価格が高い傾向にありますが、レッスンサービスやサーフポイントの情報、グッズの使用方法など細かく教えてくれます。
また、量販店はサーフショップに比べて非常に安いですが、サーフショップほど情報交換が出来ずらい点があります。
サーフボードは通販で購入したらいけません。理由はサーフボード次第でサーフィンが楽しくもなるしつまらなくもなってしまうからです。
そんな重要な事を、クリック一つで判断したら非常にもったいない!しかし、ウエットスーツは別
そもそも、ウエットスーツは消耗品です。そんな消耗品をわざわざ高く買う必要はありません。
従って、サーフショップより量販店や通販で購入してなんら問題ありません。
お勧めのウエットスーツの選び方
それでは、慎重派ゴリラがお勧めするウエットスーツの選び方をお伝えします。
ズバリお勧めの選び方は、ラバー製の3mm✕5mmウエットスーツとスプリングまたはロングスプリングです。
つまり、海水が冷たくなる時期はラバー製のフルスーツ、春先から夏にかけてはスプリング(ジャージ素材)でサーフィンを楽しんでいただくのが過去の経験からも一番良いと思います。
その理由について、下記にてお答えします。
ウエットスーツは消耗品
いくらお気に入りのウエットスーツと言っても、それは消耗品でしかありません。
海水に浸れば年々劣化しますので、本来の機能は3シーズン持てば良い方でしょう。
従って、費用を少しでも抑える為にスプリングは吊るしの状態で購入し、長く使いたい3mm✕5mmのウエットスーツはフルオーダーではなくセミオーダーで購入します。
スプリングは夏も使用するのでジャージ素材で問題ありません。3mm✕5mmフルスーツは出来ればフルラバーが良いですが、予算がなければラバーとジャージの組み合わせになっているものでも構いません。
また、最近ジップを使わないタイプのウエットスーツ(ノンジップ式)が販売されていますが、
ジップ有りのタイプに比べて、値段が高いので最初はジップ付きのウエットスーツで問題ありません。
ノンジップでもジップ有りのウエットスーツでも水が入る時は入りますので…(笑)
セミオーダーがお勧め
フルスーツをフルオーダーしてしまうと、軽く100,000円まで金額が上昇してしまいますのでお勧めはセミオーダーです。
またムラサキスポーツなどの量販店は冬シーズン前に必ずオーダーフェアを開催します。
オーダーフェアはセミオーダー料金が無料となるケースが多いのでお勧めです!
色付きはよく選んで
非常に理不尽ですが、日本のサーフィン業界では色付きのウエットスーツ=上手い人という構図が勝手に出来上がっているので初心者の方はなるべく派手な色は避けた方が無難です。
また、白系の色は海水によって劣化しやすく、くすんだ色になってしまいますので、劣化を考えて購入するなら白系の色は避けた方が無難です。
いかがでしたか?
サーフィン初心者の方は、何を基準にウエットスーツを選べば良いか分からず二の足を踏んでいるケースが良く見られます。
是非、ショップの定員さんに上手く丸め込まれて高い金額を使わないように注意してくださいね!
何回も言いますが、高いウエットスーツも所詮は消耗品。
いかに少ない数でいろいろな季節に対応するかが重要です。
この記事があなたのサーフィンライフに少しでも貢献できれば幸いです!
極端に安いフルスーツは、数回の頻度でゴムや縫い目が破れたりするので慎重派ゴリラはお勧めしません。せっかく高い金額を出すならそれなりに長い期間使用したいですからね!