現状の自動車自動運転システムはどこまで自動?保険は?

4887-eyecatch

日産自動車の新しいセレナ(SERENA)が同一車線自動運転技術を搭載するなど、自動車の技術はいよいよ自動運転までに進化しています。

ただ、自動運転とは言っても出発地から目的地までボタン一つで自動運転してくれる訳ではありませんし、現状の自動運転システムはメーカー毎に種類が異なります。

今回は最新の自動車自動運転システムのトレンドを追いつつ、自動運転システムに伴う保険まで調査してみました!
※記載されている内容は2016年8月時点の内容です。内容については古くなる可能性がありますのでご了承ください。

自動運転技術は色々な種類がある

一言で自動車の自動運転技術といっても実は様々な種類がある事はご存知ですか?

それは、自動走行システムであったり、自動ブレーキ(衝突回避)システム、自動駐車システム…などメーカー毎に自動運転技術を搭載した自動車が発表されています。

人によって、自動運転技術に求めるものは様々ですがここでは現時点での自動運転技術の種類を掲載します。

自動走行システム

自動走行システムは、文字通り自動車のアクセル・ブレーキ、ハンドル操作などが人ではなく、システムで対応してくれるものになります。

日本の自動車メーカーでは、先日発表された日産自動車の新型セレナ(8月に発売開始)がこれに当てはまります。

新型セレナの自動走行システムは同一車線自動運転技術「プロパイロット」と呼ばれ、渋滞時も巡航走行時も、アクセル、ブレーキ、ステアリングを車が自ら制御するシステムとなります。

つまり、一定条件下では車がすべての操作を担ってくれる運転技術です。

自動ブレーキ(衝突回避)システム

自動ブレーキ(衝突回避)システムは、一定条件下で先行車が減速・停止を行った際にそれに合わせて減速・停止を行うシステムです。

日本の自動車メーカーでは富士重工業株式会社(SUBARU)が「運転支援システム アイサイト」を各ラインアップ車両に搭載しています。

自動駐車システム

自動駐車システムは、縦列駐車などをドライバーの操作ではなく、車側が自動で行ってくれるシステムです。運転が苦手で、良く市街地等に出かける女性ドライバーに非常に人気があるシステムです。

日本の自動車メーカーでは自動走行システム同様、日産自動車が「インテリジェントパーキングアシスト」と呼ばれるシステムをエクストレイルに搭載しています。

その他、トヨタ自動車なども同様のシステムを搭載した車両を販売しています。

但し、これらのシステムはあくまでも社内からの微調整(駐車位置やアクセル・ブレーキの加減)が必要となる「半自動駐車システム」です。

これを、完全に自動化したシステムを搭載した車両を販売しているのがメルセデス・ベンツです。

メルセデス・ベンツが新しく販売するEクラスでは、ドライバーが車から降りてもすべての操作を車両側がコントロールして駐車するシステムを搭載しています。

慎重派ゴリラのメッセージ
これは凄い…少し長めの動画ですが、実際に車両側でハンドル操作を自動で行ったり、バック時もレーダーで接近する車両を把握して自動でブレーキを実行するなど高度な自動運転を搭載しているのが分かると思います。

スポンサーリンク





自動運転レベルって?

様々な自動運転技術を搭載した車両が販売されていますが、実は自動運転技術にもレベルがあるのはご存知ですか?つまり、自動運転技術にも段階があるという事になります。

レベル
概要
レベル1
【部分的な運転自動化】
緊急時の自動ブレーキなど、運転者を支援する機能を単独で搭載する。既に実用化済み。
レベル2
【複合機能の搭載】
レベル1で実現した複数の機能にステアリング操作の自動化などを組み合わせる事で、場面を限定した自動運転を可能にする。
レベル3
【高度な運転自動化】
人の操舵はほぼ不要で【手放し運転】が可能に。ただし、安全確認や緊急時のブレーキ操作など、運転の責任はドライバー。
レベル4
【完全な運転自動化】
人の操作が不要になり、運転を完全に機械任せに出来る。

現在の自動運転レベルは「レベル2」

現在の自動運転技術のほとんどは、「場面を限定した自動運転」となっています。

冒頭で紹介した日産自動車の新型セレナが搭載する同一車線自動運転技術「プロパイロット」も、場面を限定した自動運転です。

例えば、停止時間が3秒を経過するとプロパイロット機能がOFFになったり、一定条件以外では自動運転機能がカットされる仕組みとなっています。

二つめの先行車追従・停止・停止保持では、アクセルとブレーキを自動で制御して先行車との距離を保ちながら走行し、先行車が停止すると自車も止まります。停止時間が3秒以内であれば、先行車の再発進に合わせて動き出します。3秒以上停止した場合は、ステアリングのボタンを押すことなどで再発進します。
【日経テクノロジーONLINE】日産の「プロパイロット」搭載車に乗って思ったこと

自動運転レベルと保険

みなさんが最も気になる点は、自動運転中の事故が発生した場合における責任の所在ではないでしょうか。

レベル
概要
システム
レベル1
【部分的な運転自動化】
緊急時の自動ブレーキなど、運転者を支援する機能を単独で搭載する。既に実用化済み。
安全運転支援システム
レベル2
【複合機能の搭載】
レベル1で実現した複数の機能にステアリング操作の自動化などを組み合わせる事で、場面を限定した自動運転を可能にする。
準自動運転システム・自動運転システム
レベル3
【高度な運転自動化】
人の操舵はほぼ不要で【手放し運転】が可能に。ただし、安全確認や緊急時のブレーキ操作など、運転の責任はドライバー。
準自動運転システム・自動運転システム
レベル4
【完全な運転自動化】
人の操作が不要になり、運転を完全に機械任せに出来る。
準自動運転システム・自動運転システム

自動運転システムのレベル2までは、あくまでもドライバーが主体となりますが(現時点もココ)、今後レベル3以降の運転システムが導入された場合に、事故に伴う責任の所在はシステムとして販売しているメーカー側か運転を行っているユーザー側かの明確な線引きは現在出来ていません。

また、この点は今後の自動車保険会社における収入減に繋がるといった見方も出てきています。

保険業界には1600億ドル(約17兆円)もの収入を消滅させかねない死角がある。自動運転車だ。
昨年の米自動車保険会社の保険料収入は2000億ドルで、損保業界が徴収した全保険料の約3分の1を占めている。しかし、一部専門家の間では、向こう数十年間で、このうちの80%(1600億ドル)が消えてなくなる恐れがあるとの見方がある。自動運転技術が進歩して運転がより安全になり、車の保有形態も大きく変わると予想されるためだ。
こうした脅威が近づくにつれて、米保険会社各社は数百万ドルを費やし、自動車会社と提携し始めている。自動運転技術を自らテストし、自動運転車が将来的に普及するに従って保険料を引き下げるべきか否かという難題と格闘している。
【The Wall Street Journal】自動運転車、保険会社の収入破壊の恐れ

自動運転技術搭載車両の保険料

現時点では、自動運転技術が搭載されている車両について保険料が割引されるといった発表は各保険会社からされていません。

どちらかと言うと、今までの事故は運転者に責務があったので責任の所在がはっきりしていましたが、今後はメーカーか運転者かどちらに責任があるのかを見定めてから保険料を請求するといった流れになるために様々な調査を行っている最中だと思われます。

実際に、保険会社が自動運転技術に伴う保証内容について検証しているとの発表がありました。

大手保険会社オールステートのトム・ウィルソン最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「変化は到来しつつあり、われわれはその変化に先行する必要がある」と述べた。同社は新製品とサービスの研究に数百万ドルの資金を投入している。その目的のために同社が設立したアリティーという会社では、データサイエンティストやハイテク専門家200人強を集めて研究しているという。
【The Wall Street Journal】自動運転車、保険会社の収入破壊の恐れ

あくまでも補助システムという点に注意

自動運転レベルが現状「レベル2」という事からも、現在の日本国内で販売されている自動運転技術を搭載した車両はあくまでもドライバーの運転補助システムであるという点をしっかりと認識する事が必要です。

自動運転による責任はドライバー

現在の自動運転技術が運転補助システムである以上、事故の責任はドライバーにあります。

自動運転技術が搭載されている車両だからといって、過信は禁物です。

なぜなら、自動運転技術を搭載した車両による死亡事項や不具合が発生しているからです。

自動運転の事故

2016年6月にアメリカで、テスラ・モーターズのセダンを「オートパイロット」で運転中にトラックに衝突した結果、ドライバーが死亡したというニュースがありました。

米電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズは30日、セダン「モデルS」で「自動運転モード」作動中に死亡事故が起き、米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が調査に入ったと発表した。テスラの自動運転モードでは、前の車の自動追従、自動レーン変更など運転支援により初歩的な自動運転が可能。事故がシステムの不備によるものかどうかは分かっていない。
テスラによると、高速道路の分岐地点でモデルSはトレーラーの下に潜り込む形で衝突した。光が非常にまぶしい状態で車両のシステムも運転者もトレーラーを認識できず、ブレーキをかけた形跡がないという。
【日本経済新聞】米テスラ、「自動運転モード」作動中に初の死亡事故

ここできちんと認識して頂きたいのは、テスラ社は広告として自動運転技術を謳ってはいますが実際には「自動運転レベル2」の自動運転技術、つまり運転者が常にハンドルを握る必要があり、走行中でもその旨がドライバーに伝わるディスプレイが行われています。

つまり、上記の事故はドライバーによる自動運転技術への過信が生み出してしまった可能性があります。

自動運転技術の不具合

自動運転技術も完璧ではありません。実際に商品として販売されてはいますが不具合が報告されているのも事実です。

自動運転機能に関連する不具合と考えられるのは72件あった。そのうち圧倒的に多いのが、必要ではない場面で自動ブレーキがかかる「誤作動」で50件。自動ブレーキやACC(車速・車間維持装置)が作動しない、もしくは不十分なケースが11件。スイッチが入らないなどがそのほかで、普及率がそれほど高くないためか、車線維持機能の不具合は1件だった。
【東洋経済ONLINE】自動運転、国内で報告された不具合と実態

このような実態が報告されている以上、自動運転技術も発展途上として運転する必要があると思われます。

いかがでしたか?

自動運転技術と言えども様々な種類があり、レベルがあり現在はあくまでもドライバーの補助段階であるというのが現状です。

もちろん、ドライバーの負担を軽減してくれる素晴らしい機能ですが、その技術の内容と現状をしっかりと認識した上で使うのが必要ではないでしょうか。

未来に描いていた自動運転がある車社会まであと少し。どうか自動運転技術が様々なドライバーにとって良いものになれるようメーカーサイドだけでなく、私たち購入者(ドライバー)も正しい知識を身につけたいですね!

スポンサーリンク

4887-eyecatch

簡単60秒であなたの愛車を一括査定!


簡単60秒であなたの愛車を一括査定できます!最大7社の一括見積なので、比較して最高額を選べるのがポイントです! 最大で数十万円違うこともあるので、愛車の売却を検討しているなら、絶対に一括査定しないと損をします!